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第78回【ADAGIO/UNDERWORLD】10/5/24

本日紹介する作品は、2003年発表のアダージョの
2ndアルバムでございます。

フランスからこれまたとんでもなくすごいバンドの登場で
あります。

何がそんなにすごいかって、やはりバンドの中心人物であります
ステファン・フォルテ。彗星のごとく現れた天才音楽家のギター
から奏でられるメロディはとてもニューフェイスとは思えぬ珠玉の
プレイの連続!これは圧巻!そしてなんとも鮮烈!

ヤングギターの平井氏はこのステファンの登場をキコ・ルーレイロ
以来の衝撃だったと発言しています。私もまったくの同様でキコ
そしてガス・Gがデビューした時と同じような衝撃を受けました。
デビュー二作目にして、とても新人とは思えぬ凄まじいギター
プレイにまさしく天才的で芸術的な楽曲づくり。

う~む、これはまたとんでもない音楽家の誕生であります。

ちなみにアダージョとは音楽用語で『ゆるやかに』を表す速度
記号です。うむ、西洋音楽用語をバンド名に付けるだけのことは
あるとても格調高く幻想的な音楽性です。



アンダーワールドアンダーワールド
(2003/07/23)
アダージョ

商品詳細を見る

『アンダーワールド』

CD (2003/7/23)
オリジナル盤発売日: 2003/9/30
ディスク枚数: 1
レーベル: マーキー・インコーポレイティド
収録時間: 70 分


収録曲

1. ネクスト・プロファンディス
2. イントロイタス/ソルヴェット・サエカルム・イン・ファディラ
3. チョーズン
4. フロム・マイ・スリープ・トゥ・サムワン・エルス
5. アンダーワールド
6. プロミシズ
7. ザ・ミラー・ステージ
8. ニヴルヘイム
9. ミサ・エテルナ




まぁ格調高く幻想的な音楽性と前述しましたが、その音楽性は
実に形容しがたいもので、唯一無二の音楽性と言ってしまっても
良いかと思います。西洋音楽とプログレの融合、さらには
日本的な和声や音感も感じられなくもないです。その他にも
色々な音楽性の片鱗が伺えまして、実に多様な音楽性と言えます。
とにかく独特の世界観。

と言うのもこのステファン・フォルテ、その音楽性が表す通り
非常に多くの音楽を学んできているようでありまして、その
ギターワークは実に多彩。音楽理論に関しても相当な筋金入り
と言うのも、今作でのギターアプローチを聴けば良く分かります。
ジャズ、クラシック、日本音楽、フラメンコ、フュージョン系と
あらゆる音楽理論についてかなり深く勉強しているのではないかと
思われます。

私が聴いた限りではイングヴェイやマーティ・フリードマン、
キコ・ルーレイロ、スティーブ・ヴァイなどのエッセンスも
感じられ、実に多くの音楽を消化してきており、しかも誰かの
フォロワーとは言えない独自の音楽法でそれらの音楽性を追求
してきており自らのスタイルに見事に昇華させていると思います。

前述した平井氏のキコ・ルーレイロ以来の衝撃と言う言葉には
ステファンのこの多彩な音楽性と卓越した技術が、90年代の
キコの登場を思い起こさせたのではないかと思います。

そのステファンのギタープレイについてですが、最早このレベル
のギタリストは弾けるのは当たり前ですね。恐らくどんな難解な
楽譜を渡してもほぼその場で弾いてしまうと思います。
フルピッキング、スウィープ、エコノミー、レガート、弦飛び、
タッピングとなんでもござれでございます。まさに指板上を
縦横無尽です。ピッキングの精度の高さももちろんいわずもがな。
ちなみにステファンは7弦ギター使いです。

と、そんなテクニック云々より特筆すべきは、やはりその多彩な
アプローチ、フレージングでしょう。ステファンはリズムを複雑に
することで音楽性に幅を持たせるタイプではありませんし、超絶
技巧の雨あられで圧倒してくるタイプでもないです。あくまで
メロディを第一にこだわったプレイなのです。リズム遊びや
超絶技巧もたくさん聴かれるのですが、それはあくまでメロディを
活かすための一つの手段としてのものであり、ステファンのプレイ
からはメロディの質を主軸に置いたものであることが良く分かり
ます。

私が近年のギタリストでガス・Gやステファン・フォルテ、ニルス・
ノーベリ、ロバート・マルセロを支持するのにはしっかりとした
技巧を持ち合わせながらも、このメロティを最優先する音楽家と
しての本質や非常に高い音楽理論を学びそれを唯一無二の自身の
プレイスタイルへと昇華させているからなのです。(もちろん上記
四者以外にも他方面で評価すべきギタリストはたくさんいます
けど・・・)

と言うわけでこのステファン・フォルテ、近年のギタリストでは
ずば抜けた才能を持っていると思います。これはもう練習量や
猛勉強でフォローできるレベルのものではなく、生まれ持った
天性のもの。生まれながらにして持ちえた才能なのではないで
しょうか。一ギタリストと言うよりもその作曲能力も含めて
一音楽家としての才能に長けています。


それからこのバンドにはステファン意外にも各パートに非常に
優れたメンバーが名を連ねています。ヴォーカルはピンク・
クリーム69のデイヴィッド・リードマンが歌っており、
こちらは正直ピンク・クリーム69より今作の歌声の方が気合が
入っているように感じます。歌声は相変わらず、ラッセル・アレンや
ヨルン・ランデ系の歌声であり誰にでも親しみやすく、とっつきの
良いものだと思います。非常に巧いですし、楽曲のイメージとも
ピッタリと一致するような起用だと思います。

ドラマーにはエレジーのダーク・ブルイネンバーグ、ベーシストは
フランク・ハーマニ―と全く存知ない名前なのですが、こちらが
またフレットレスなどを操るなかなかのテクニシャン。

そして前作で鍵盤を弾いたタイム・レクイエム、スペース・オデッセイの
リチャード・アンダーソンは今作では不参加。代わりにケヴィン・
コッファートなる鍵盤奏者がプレイをしていますが、この男がまた
恐るべき実力者であります。どう聴いてもクラシック音楽からジャズ畑で
馴らしてきたであろうその技巧と音楽理論は並はずれており、その
プレイはかなりインプロヴィゼーション的な即興性と自由性を感じさ
せます。これは巧い、いや、めちゃくちゃ巧い。ステファンのギターと
同じくらい聴かせてくれます。とにかく耳を惹く。実際あのリチャード・
アンダーソンのプレイよりこのよく知らない鍵盤奏者の方が確実に
巧さを感じさせますし、ゾクゾクできます。

と、まぁこれだけの面子がステファン・フォルテのために集められた
わけです。まだ無名だったステファンのために。デイヴィッド・
リードマン、今回は不参加ですがリチャード・アンダーソン、ダーク・
ブルイネンバーグがステファンのサポートを買って出たわけです。
ベテラン勢を引っ張り出した。それだけでもステファンがすでに一流
音楽家の実力を持っている証と言えるでしょう。


それから楽曲の方ですが、全9曲、内ボーナストラックが一曲と
いう構成となっています。9曲収録と少々少なめな楽曲数なのですが、
収録時間は約70分となっておりまして、一曲の平均が約7~8分
あり一曲一曲がかなりの大作となっています。特に圧巻なのは冒頭
からの4曲、これだけで30分あるのですが、非常に強力無比です!
今作はこの4曲のためだけにでも買う価値が十分にあります。
かなりの大作に仕上がっていますが、冗長さを感じることは一切
ありませんね。必然性がしっかりとあっての楽曲の長さだと感じます。
なんとも壮大な世界観で描かれています。

しかしちょっと残念なことにタイトル・トラックである⑤を堺に
少々テンションは落ち気味に・・・。ですが、これは非常にレベルの
高い所での話であって、冒頭の4曲があまりに強力なため中盤からが
弱く感じてしまうだけのことであり、当然捨て曲と言える類の楽曲では
ありませんし、レベルはめちゃくちゃ高いです。ただ冒頭からの流れが
あまりに強力なだけです。つまり捨て曲という捨て曲はないと思います。
最後のボーナストラックも何故にこれがボーナス?というような、
クオリティの高さであり、こんな楽曲がボーナス扱いというアウト
テイクになってしまっていたことからも収録曲すべてが非常にレベルが
高いことが言えると思います。

ですが⑤なんかは特になんですが、少々楽曲を大仰に壮大にしすぎ
てしまっている感もあり、とても格調高いのですが、ストレートに
楽曲の良さが伝わってこない楽曲があるのも事実。




と、まぁ今回も上手くまとめきれずにとんでもない長文レビューと
なってしまいましたが、とにかく今作は実際に聴いてもらわないこと
には、なかなかその唯一無二の音楽性と芸術性は伝わりにくいかと
思います。長々と書き連ねたわりには上手くこのバンドの素晴らしさを
伝えられたのか少々疑問ではありますが、ステファン・フォルテは
今作発表時26歳、1st時点では24歳でした。まったくもって
末恐ろしい才能を秘めています。

これまた次世代ギターヒーローの誕生と言ってよいでしょう。
ちょっとその天性のセンスは他の若手ギタリストとも一線を画くと
言ってしまっても過言ではないと思います。





今作の評価点ですが、

アルバム前半にはマジで満点に近い点数を付けたいくらいの出来栄え
です。ですが中盤からのちょっとした失速には少々減点対象とさせて
頂き、


88点です




一方BURRN!誌の評価ですが・・・


幅氏・・・・84点


まぁ高得点とは言え、意外に抑えられた点数ですねぇ。
あぁ幅さんかぁ~・・・幅さんはインスト面どれくらい分かる人
なのかなぁ・・・う~む。。




愛用のヘッドフォンSONY MDR-CD900STです。
IMG_0207.jpg
これで『朝パン』するとすごいんだぜ~
一発で目が覚めますぜ!





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テーマ : HR/HM
ジャンル : 音楽

プロフィール

メタラーまっちゅ

Author:メタラーまっちゅ
音楽学校卒業後、
ギターインストラクターと
なるものの、現在ではしがない
サラリーマン・・・orz
しかしながらギターに対する愛は昔も今も変わらず!


まずは自己紹介に【HR/HM好きの方へ100の質問】こちら

【性別】
  ♂
【Guitar】
Fender 
Ibanez
musicman
Gibson
Martin
Jose Ramirez
他、10本以上所有 
【愛車】
LEXUS GS350
【趣味】
GRANDTOURING
音楽鑑賞(CD1,000枚以上所有)
ビリヤード(たまにマスワリ)

小生、20年のキャリアを積んだギタリストです。その為、ギタープレイに関しての話題が多くなりますが、ご勘弁を・・・
各アルバムや曲の、演奏面を中心にレビューをしていきます。あくまでも私の主観によるレビューでありますので、ご了承下さいませ。

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